◆傍観者と街◆

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「まあ、僕はなにも邪魔するつもりはない。リランとでも楽しく会話していてくれ。僕は眠い」 瞬間、王女様とルマさんの顔が輝いた。ふむ、やっぱりリランはフラグを建てていたか。そりゃあ、曲がりなりにも天才と呼ばれるだけの事はあるしな 王女様にいたっては『窮地を助けていただいた命の恩人』ってなものだ。恋愛感情に発展するのに時間はかかるまい 「馬車はあちらに停めてあります。では行きましょう」 僕らは馬車のあるほうへ向かった   ◆      ◆ 中略 さて、街へついた。え、端折りすぎ? 別に記載するようなことは何もなかったから飛ばしたんだが、悪かった? というか、僕は宣言どおり寝てたので、何も知らない。馬車が半壊して、屋根がなかった気がするけど、それも知らない リランがボロボロに疲れ果ててた気もするけど、そんな事象は毛ほども興味ない 大方、魔物に襲われてひと悶着、とかあったんだろう。その中でも寝ていられた僕は意外と睡眠に入り込むタイプなのかもしれない
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