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「相変わらずの町並みやな。二年やそこらじゃかわらへんか」
「僕はここに来たのは初めてだけどな。意外と面積広いな。まあ、広かろうと狭かろうと、僕には関係ないけど」
「相も変わらず、捻くれた思考回路やな」
「うっさい」
そんな会話をしつつ、僕らは商店街? みたいなところを歩く。なんとも活気がある
町並みは、中世ヨーロッパを想像してもらえればいいだろう。概ね間違いはない
王女様たちは一足先に、城へ行ったそうだ。僕はリランの家へ向かっている途中である。それは僕の意思ではなく、二年も会ってない家族と会うのに、リランが気まずいので付いて来てくれ、とお願いした結果だ
「なあ、リラン」
「なんや悠」
「お前なんで家出なんかしたんだ?」
兼ねてから思っていた僕の疑問。家柄良し、その他もろもろ良しの、家。七大貴族の家から家出することによって発生するメリットなど、皆無なはずだ
それでは何故、家出なんてしたのか
家族が嫌いだったのだろうか?
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