プロローグ

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すると、真っ暗の部屋、まあ目が黒に慣れているため、見えるのだが、その中に一つの発光体が現れた。色は青 なんとも不思議な現象だ。なんとも異常な現象だ。なんとも非科学的な現象だ プラズマだの電気だの、そういう化学では説明つかずの現象。なぜなら、その発光体は見事に球体を保っていたからだ これはどうみても、怪奇現象と呼ばれる類のものだろう。それが僕の部屋で起こるなんて考えてみたこともなかった とはいえ、この現象がここで起こっている以上、僕が始末をつけなくてはいけないだろう。意を決し、僕は球体にそこらの生活用品を投げつけて見る 弾かれた ・・・・・・、どうやら危険なものである可能性が高いようだ。どうにも面倒だ ならば、ということで、今度は自分で触れてみることにする。我ながら愚かな思考だったと思う。愚か過ぎて悲しくなるほどだ それを今悔やんでも仕方ない。それも必然だったとしてあきらめよう。僕はあきらめることについては定評があるからな。丁度良い なにはともあれ、僕はその謎の球体に触れたのだ きっと僕は生活用品同様、この球体からは弾かれるんだろうなぁ、と思ったのだが、それは間違いだった そのまま僕は意識を失い―――、溶暗したというわけだ これが経緯 納得してくれただろうか? そして目を覚ますと、なんとも大きな、大きすぎる、地球では見ることができない木々に囲まれた森の中に僕は佇んでいた いや、それはちょっと語弊があるか。佇んでいた、というよりは、寝転んでいた、といったほうが的確だ。単刀直入に装飾をなくしていえば、気絶していた
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