プロローグ

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前述したように、僕は活字中毒ゆえ、携帯小説などにも目を通していた。それが今回吉と出たようだ そのおかげで、なんとなく現状把握が出来た。どうやらここは異世界のようだ よくある話だ。ここは異世界。簡単にできる方程式ではないが、携帯小説などではこういう状況が描かれたフィクションが、幾多もある フィクションと現実を一緒にしてしまうのはどうかと思うが、そう思えばこの状況はテンプレートだろう といっても、軽く飛び跳ねたりしてみるが、僕の身体能力は上がったりしていなかった。ふむ、やはり小説とは一線を画すらしい つまるところ、こんな状況でも僕はさほど慌てずにいた。が、それはあまり状況打破に繋がらない 小説とはやはり違うようで、きっと都合よく王女様に出会ったり、盗賊に絡まれたりはしないのだろう。というか、そうなっても僕には力がない為意味がないのだが 要するに、だ 僕はどうやら、のたれ死ぬ運命にあるらしい。と、僕は考える まあ、この現状が、すべて総じて夢である可能性もあるのだから、その場合僕はただの痛い子になってしまう。どっちかというと、そっちのほうが好ましいのだが とりあえず、だ 僕はそんなこんなで異世界にきた これはいいだろうか?
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