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少し落ち着くと、光が俺を家まで送ってくれた。
「なんか…悪ぃな、迷惑かけちまって…」
「気にすんなって!!俺はお前の親友なんだからな!!」
光はニコッと笑った。
「おぅ、さんきゅ」
「…じゃあ俺帰るわ!!」
バタンッ…
家のドアが閉まると、俺は声を出して泣いた。
昨日のメールのカラオケの話も、「大好き」って言葉も、今までのことも…
全部、嘘だったのか…?
本当に好きだったから、本気で愛していたから、「辛い」というより「痛い」…
そんな中、聞き慣れた受信音が俺に愛美からのメールだと言うことを知らせた。
〈もぉーノド痛いよぉ💦
カラオケの途中、ずーっと彰斗のこと考えてたんだよ!///〉
すべてが偽りで塗り固められた、俺を弄ぶための文…
〈今日、白のワンピースだった?〉
彼女のメールには触れず、こんなメールを送った。
俺が見た女は愛美なのか…?
本当に、愛美…なのか?
〈ぇ?いきなりすぎよーW
そうだけど、なんでわかったの?〉
俺の淡い期待は一瞬にしてどこかに消えた…
〈明日話しがあるんだ。放課後、教室で待ってる〉
もう、俺には愛美が…
いや、愛美には俺が必要ないんだ…
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