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「はっ、実験台が見つかりました。」
「ほう…この狭い第13区でか?」
「はい、紫ノ野原博士の息子さんです。」
若い研究者は敬礼しながら説明した。
「不思議なものだな…なぁ…紫ノ野原博士。」
その年寄りの後ろには無言で立つ女の研究者がいた。
「……。」
「冷たい母親だね。」
年寄りは溜め息をつきながら若い研究者から受け取った実験台の資料を眺めていた。
――――
―――
翌日、妖我は
「…ん…」
爆睡していた。
そしてインターフォンが鳴る。薙だ。
「…」
相変わらず死んだように寝ている。
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