1話:目覚め―覚醒

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「何故いる?」 当然の質問を妖我は薙に問いかける。 「カギアイテタカラ?」 「嘘つけ、また開けたろ?」 そう、また。 今までも何回かあったのだ。 妖我の知る限り5回、いやもっとあるかもしれない。 「まぁまぁ、遅刻しちゃうよ?早くご飯食べて!」 「はぁ…」 溜め息をつきながらもテーブルにつく。 慣れてしまった自分が怖い。 「さて、行くか…」 「忘れ物ない?歯磨きした?」 「ねぇし、したよ。お前はうちの母さんか」 そんなツッコミを入れながらマンションをでた。
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