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そしてその会話を終えて数分たった頃、バンはとある場所に着いた。
「でろ」
リーダーは小さく言う。
俺は無言でバンから降りる。
そして驚く。
「ここは…第24研究施設…」
「『バロクス』、そう呼ばれているよ」
「『バロクス』…」
見上げる程高い研究施設はよくニュースで取り上げられていたのを見たことがある。
「さて、行くぞ…の前に」
ガチャリ、と妖我の両手首に金属製の手錠がつけられる。
「…」
「行くぞ」
もはや抵抗すらしない。
しても意味ないとわかっているからだ。
――――
研究施設内に入り少し歩きエレベーターに乗った。
「今から見るものは真実だ。よく目に焼きつけておけ」
エレベーターが音をたて開く。
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