1話:目覚め―覚醒

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そしてその会話を終えて数分たった頃、バンはとある場所に着いた。 「でろ」 リーダーは小さく言う。 俺は無言でバンから降りる。 そして驚く。 「ここは…第24研究施設…」 「『バロクス』、そう呼ばれているよ」 「『バロクス』…」 見上げる程高い研究施設はよくニュースで取り上げられていたのを見たことがある。 「さて、行くぞ…の前に」 ガチャリ、と妖我の両手首に金属製の手錠がつけられる。 「…」 「行くぞ」 もはや抵抗すらしない。 しても意味ないとわかっているからだ。 ―――― 研究施設内に入り少し歩きエレベーターに乗った。 「今から見るものは真実だ。よく目に焼きつけておけ」 エレベーターが音をたて開く。
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