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「それは......よかったどすなあ、」 そう言ったときのお松さんの表情は、 なぜかちょっと 含み笑いと言うような感じで、 なにか心中に思っているみたいだったが そこは気にしないでいた。 (よかったどすなあ) その言葉には一切の偽りも感じられないから。 「はい、とても.......兄弟、....ほんとの兄弟ではないけれど、二人一緒に居れること、新撰組のみんなと共に働けること、 すごい嬉しいんです」 千代子の本心を告げる。 千代子はできればこのまま 総司とは死ぬまで一緒に過ごしたいと思っていた もちろん、新撰組の皆とも、
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