其処には純色しかなかった

2/2
前へ
/16ページ
次へ
  どうにかなるだなんて甘ったれ 切り刻んだって血もきたない 喜び勇んで走っていたら いつしか脱線さようなら 私が私であるために 私は私を殺していく 何が私でどれが私で きっと全部が私でしかない 助けたかったのも 突き落としたかったのも 見ていたくないって泣き喚いたのも いなくなれって首を絞めたのも すべてがわたしのわたしでわたしだった (ただ、それだけのこと)  
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加