0人が本棚に入れています
本棚に追加
諫早薫子――十九歳。先々月に生誕日を迎え、また一つ齢を重ねたことにやるせなさを感じる、何てことはない、普通の大学生。
身長、百五十八センチ。愛用している、やや上げ底気味の色気に欠けた編上ブーツを履いてさえいれば、百六十ジャスト。
体重、シークレット。本人としては暴かれたくない数値であるので、悪しからず。けれどもしかし、客観的に、感覚的に申告するならば、目方は比較的軽い方。
服装、薄桃色のブラウスの上に赤色のベスト、膝丈ほどのプリーツスカートがお気に入り。水色で無地の肩掛けポーチを愛用。
性格、開けっぴろげ。裏表があまりないタイプ。感情をひた隠しに出来るような器用さは、残念ながら、持ち合わせていない。
好きな人間のタイプ、曰く、『熱いハートがヒートしてビートしてるような人』。特に、異性に対して求める傾向が顕著。
好きになれない人間のタイプ、参考書だの何だの、小難しい本ばかり読みふける人間。これまた曰く、『漫画の方が面白いよ』。それと、焼きそばにマヨネーズを掛ける人間にも、あまり好意は抱けない。
――以上、諫早薫子についてのあれこれ。
最初のコメントを投稿しよう!