1人が本棚に入れています
本棚に追加
「 おはよーっ!」
いつも こうして 明るく挨拶を して
明るく 明るく …
それが 偽りの自分だった。
世間の目 を 気にして、
ありきたりの自分を
出せなかった。
永江 ゆか 。
ごく 一般家庭 に産まれた。
いたって 普通。
顔も性格もスタイルも。
でも その普通が
彼女を 苦しめていることは、誰も 知らなかった。
彼女は 昔から 美意識が 高かった。
一人っ子のせいか、いつも「可愛い可愛い。」
ともてはやされていたからか。
それとも ただのナルシストか。…
とにかく
普通が嫌だった。
みんなと 同じが。
そんな 思いは
口に
出せるわけでもなく、
誰かに
伝わるわけでもない。
そんな
本当の自分を隠して。
最初のコメントを投稿しよう!