ざ・文化祭

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「良いところで止めんなよ」 「な、にが…良いところよっ!!」 乱れた息を整えつつ橘を睨む。 変態め! 「は、早く行きなよ」 「…チッ…しょうがねぇな」 橘は軽々あたしを持ち上げてソファーに下ろした。 そしてあたしの頭を優しく撫でる。 何…? 「俺が帰ってくるまで大人しく待ってろ」 はい? チュッと唇に軽くキスをして橘はSSルームを出ていった。 あたしいつになったらお昼食べれるんだろう… ってか、体に力入んないんですけどっ! あいつ巧すぎなんだよーーー!!!(泣) ―約20分後 ホスト姿で橘が戻ってきた。 心なしか服や髪が乱れてるような…? 「…クソ、あいつら調子乗りやがって」 「何されたの?」 「唇奪いやがった…飢えたメスどもが」 かなりご機嫌ナナメな橘。 すごい悪態ついてるし 今の橘の顔をファンの子が見たら確実に泣くだろうなぁ… そんなことを考えていたら急に橘の顔が近くなった。 「ぇ…何!?」 「口直し」 「あ…」 橘の唇が重なろうとした瞬間、 ―ぐぅ~ …………。
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