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宮澤さんは、スケジュールを調べているのか返答が遅い。
受話器からはスケジュール帳を捲(めく)る音がする。
『えーと、まあその辺はいつでも。
日にちはいつでも大丈夫なんだけど平日7時以降で。
土日は、何時からでも大丈夫』
「分かりました。
では一週間後以内にまたお電話さして貰っても大丈夫でしょうか?」
『はい。
あっ!そうだ!
お名前聞かせて貰っても』
「わ、私ですか?」
突然、私の名前を聞かれてドキリとした。
『うん。そうだよ。
声からして僕とたいして年変わらなそうなのに、そんな畏まった口調…ちょっと嫌じゃない?』
「え…いや…そんな。
これは仕事ですし」
『そんな堅いこと言わないで』
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