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* * *
2回目の電話は予想以上に早く掛かってきた。
電話を掛けてから2日後のことだった。
「え?
あ…そうだったね。
僕もすっかり忘れてた」
どうしてこんなに早く掛かってきたかというと彼女が依頼の内容を聞き忘れたからだということだった。
『すいません。私の不手際で』
何回も謝るマツザキさんを宥めるのに10分くらいかかった。
マツザキさんが謝る度に机がぶつかる音が木霊した。
「えっと離婚の仲介を頼みたいんです。
けど、そんなすんなりいかないんで調停の方も考えて」
『……離婚の案件は、時間が生じるので後回しになる可能性がありますが。大丈夫ですか?』
そうなのか。
まあ、そうなるな。
どうせ、長くなるのに時間なんて気にしない。
「ああ、うん。
マツザキさんちょっと驚いたでしょ?
28歳で離婚だなんて」
『………少し』
小さな声で申し訳なさそうな声だった。
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