2人が本棚に入れています
本棚に追加
「見た感じ不審者っぽいからよ!
全く…当たり前のようなこと、聞かないでよね」
「おいちょっとまてー…
それ理不尽すぎるだろ」
右京は、少々目をつり上げて言う。
だが少女はやっぱり何一つ気にせずに、話をどんどん進める。
なんとまぁ、勝手な少女なこと。
と、右京と霧都は思った。
「あんなー…
俺らはわざわざ遠い居町から、ここまで何日もかけてきたんだよ
別に不審者じゃねーし…
なんなら、証拠も見るか?」
グチグチ言いながら右京は、ズボンのポケットからぐしゃぐしゃになった封筒を取りだし、封筒の中から手紙を取り出す。
「何よそれ?」
少女は右京の取り出した手紙が気になるようで、
そばに行き手紙を覗き見る。
「…あ、」
手を見た少女は、何かを思い出したように短い声をあげる。
そして、一息ついて右京の手を急に握った。
その行動に、何がなんだかわからなくなった右京はかなりパニック状態になる。
霧都も唖然とする。
「…なっ!
お、おまっ!」
「アンタら二人がこの手紙持ってるってことは、探偵さんだよね?
うん!そうだよ」
ニコッと笑いながら少女はまた勝手に一人で納得し始める。
.
最初のコメントを投稿しよう!