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フラれてから、言葉を交わす機会が少なくなった。
あれから2週間が過ぎようとしていた。
このまま距離が遠退き、関わることさえなくなってしまうのだろうか。
今だに由紀のあの言葉が、どこか引っ掛かっていた。
『あずくんの“好き”とは違うみたい……』
俺の言った“好き”には、種類や違いなどなかった。ただ由紀が好きだった。でも、由紀にとっては存在する『違い』とは、何を示したのだろうか。
純粋な気持ちを伝えるには、あの言葉で十分だと思っていたし、自分の素直な気持ちを表すのは“好き”。それだけだったと思う。
右手のペンをクルクル回しながら、深く考え込んでいたとき、不意に後ろから肩を突かれた。
「あい、回ってきた」
授業中だったので、声を殺して紙を手渡す佳祐。ペンを置き、さっとその紙に目を通す。
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