【開 幕】

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四時間目の授業中。 窓から拭き抜ける心地よい風が、生徒たちに“睡魔”となって襲い掛かる時間帯。 眠気に耐えながらも必死に授業を聞く姿勢を崩さない由紀。 クラスメイトの大半は、既に夢の中である。 隣の梓もぐっすり眠っている。 ふと朝のことが頭に浮かんだ。 今日は朝から楽しかったなぁ。 いつもはあまり話してくれないけど、今朝は少しだけ話せたし。 そういえば私が眠っている間 カズおじさんとあずくん、何の話してたんだろ……。 私が聞いても、必死で隠そうとするし……―― ふと自分の気持ちに気付く由紀。
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