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「おい川瀬。昼の件だが…あれはどうゆうことだ?」
バン!と竹刀で机を叩きつけて威嚇するおにぎり。周りの先生達は口出ししてこないが、みんな気付いているだろう。これは“指導”ではなく、“体罰”だということを……。
お前はヤクザか。
俺は昼休みのあの発言によって、放課後の指導を受けているところだった。
さりげなく佳祐と帰ろうとしているところで、玄関でこいつに見つかってしまった。
俺を見つけたときのおにぎりの笑顔は、しっかりと記憶に残っている。実に嬉しそうだった。
「あの……この拷問、……いやご指導はいつ終わるんでしょうか」
かなり下から問い掛けてみた。
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