1997年の出来事

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「今日は何が食べたいですぅ~」 「そうだなぁ、たまには手作りとか食べてみたいな、いつも、生野菜やコンビニ弁当じゃあ、飽きるからな」 「別にいいですが、信者の皆さんに食べさせみたところ、五人中五人が気絶してしまい…」 「それは美味すぎて気絶したに決まってらぁ、だから、俺にも手作りの何かくれよぉ」 いつからか、俺と秋子は親しくなっていった、だが心にはまだ、ずっと嫌な感情があった…罪悪感…父を殺した事ではなく、父を殺した事を秋子に言っていない罪悪感だ だけど、怖かった、それを言う事によって秋子に嫌われる事が分かっていたからだ 「確か、四年前の最初の連続殺人事件、あれの被害者の中に蜂ヶ谷亨って人がいますが、もしかして秋子の父親だったんですか?」 「ああ、そうだ…だから、言えなかった、俺も資料を読んでその事は知っていたからな…話が脱線した続ける」 そんな俺が秋子に打ち明けたのは、怪我が完治してから2ヶ月後の事だった
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