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僕は嫌な夢を見た気がして飛び起きた
運転席に乗っていた、父親が心配そうに声をかける
「大丈夫か…国谷」
国谷…とは僕の名前だ…僕は 七野瀬(しちのせ・くにや)、殺人科の刑事をやっている…
そして運転席の親父も刑事、んで名前は七野瀬珠緒(しちのせ・たまお)だ
「ああ…うん、ちょっと変な夢を見ただけだよ、それよりも、もう着きそうなのか…喜善村には」
僕の言葉を聞いて、親父はコクりと頷いた
僕達が向かっているのは、去年殺人事件が起きたという村だった…死んだのは17人、しかも一人を覗いて同じ殺されかたなのだそうだ、巫女の予言通りの、背中に刃物で刺され殺されるという、酷い殺されかただそうだ
「親父はどう思うんだこの事件、村の人口はせいぜい50人から60人なわけだろう、たった一週間で、4人に1人ぐらいが死んでいるわけになる…ありえないだろ…いくら何でも」
「ああ…そうだな、そしてそれが恐らく今日また起こる可能性があるんだ、その時に私達親子が事件を解決しようではないか」
「そうだな」
僕は少し一息つくと、村に着くまで同じ資料を読み続けたのだった
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