プロローグ“僕と君”

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僕が呼び掛けても、この手で触れても、彼女の瞼が開くことはない。 確かに、君のぬくもりをここに感じるのに……。 間違いなく君はここにいるのに……。 どうしてだろう? 彼女の心だけは、どこか遠くにいるような気がする。 どこか……僕の声が届かないような場所に。
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