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でも、これが最初で最後の夢だった。
私は気付いていた。
無くなった私の場所。
私は彼のことを本気で信じていた。
疑うなんて嫌だった。
段々と、離れていくような気がした。
だけど、違っていた。
これは始めから全部嘘だった。
近付いてなんかなかった。
"…こんなに舞い上がって馬鹿みたい…。"
私に"愛してる。"
そう伝えたのは、私をまるで泳ぐ魚のように釣り上げる為の餌だったの?
私は玩具扱い…。
私を玩具箱の中に詰め込んで、飽きたら棄てるの?
フェイント 表は特別待遇
ひっくり返せば 利己主義態度
代わりはいくらでも居たんだって
気付かれた人形は即退場
戻れない…
…遠ざけたい…
植え付けられてしまった
枯れない濁った表紙
定められた負のパスワード…
染み渡る。
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