夢見ぬ“少女”の猫

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「ふぁああ……おはよ~ネロぉ~」 「うにゃあ~」 ネロとはこの少女の飼っている猫の名前で、なぜそういう名前を付けたのかというと…… 「ネロってなんかカッコイイね~えへへ……」 ということらしかった。単にカッコイイとかカワイイとかの理由で名前を付けていくような性格らしく、この少女の将来が心配だ。 天然というか…少しおっちょこちょいそうなところがこの少女のチャームポイントなのだろうか? 「えっと…ご飯食べて…歯磨きをして…えっと…えっと…、むむむ何からしよっか?ネロ~?」 「うにゃん?」 猫に聞いて答えると思っているのかは分からないが、高校生になって3ヶ月も経つというのにこの少女は自覚があんまりなさそうだった。 案外頭は良いらしいが……。 そうは全く見えなかった。
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