夢見ぬ“少女”の猫

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「行ってきま~す!」 登校時の挨拶を済ませて学校に行く道へと向かう。 少女の容姿は可憐だった。単発に少しピンクに染まった淡いサラサラな髪、さらにはスタイルも多少は良かった。 「そういえば明日から夏休みだあ…楽しみだなあ…あ!宿題もしないとね……」 完全に自分の妄想に走っている。止めてくれる人は………いなかった。 「ネロと遊んで~、本読んで~、絵とか描いたりして~………」 少女の妄想暴走中☆ とでも言っておこうか。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 学校に着き2時間目までは普通に授業をし、3時間目からは終業式や夏休みの過ごし方についてミッチリ頭に叩き込まれる。 「じゃあこれでホームルームを終わるぞ~」 「起立」 「礼~」 ありがとうございました~! 仲良しなクラスメイトとも別れ、下校を始める。 そして……その夜、少女は夢を見ることになる “初めて”の…………夢を。
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