夢見ぬ“少女”の猫

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☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 「ふぁああ……えっと……あぁ~ネロぉ~おはよう~」 今の時間帯は15時…約3時間も眠っていたことになる。少女が早く帰宅したときには15時にいつも入浴していた。 ……夢…やっぱり見れなかったな…と少し残念な気持ちだった。 「えっと…お風呂に入ってくるね」 「うにゃん」 猫と他愛もない会話を済ませ少し着崩れた服装になっていたワイシャツを調え、そそくさバスルームへと向かう。 ……だが少しだけ違った。 いつもなら必ず居間には兄が居た。 少女の兄は大学生で、どことなく少女と似ていた。それは兄妹だからそうだろう、という感じなのだが……
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