第1話

6/13
前へ
/237ページ
次へ
クラス、いや学年中が噂するヤツ。 あたしは顔を見て思った。 想像していたよりも、そんなによくもないな。 むしろ苦手。 関わりたくない。 「菜穂子! やったね!文也くんと同じクラスになれて」 「千香、うれしいの?」 「当たり前じゃん! 菜穂子は嬉しくないの?」 「喜ぶほど嬉しくないよ どこがいいのか、理解できないよ」 「私はそう思う、菜穂子の気持ちが理解できないよ」 千香が言ったあとだった。 文也という人がこっちを見た。 しばらくあたしを見ると、あたしに近づいてきた。
/237ページ

最初のコメントを投稿しよう!

82人が本棚に入れています
本棚に追加