始まり

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「まだ始まって5分しか経ってねーよ。 少しは我慢しろよ、勇人。」 彼は、勇人と同じS中で、バスケ部のキャプテンだった。 名前は 今井舜也。勇人とは、 小、中学校と同じで 幼い頃からの付き合いだ。 「なんだよ、舜也~。 お前は長いと思わないわけ?」 勇人はふてくされた顔で言った。 「入学式なんだから、しょーがねーだろ。 つーか、お前は聞いてねーんだからいいだろ。」 「確かに~」 「ちょっと、2人共うるさいわよ。 入学式の話ぐらい静かに聞きなさいよ。」 彼女は 同じ元S中で、バスケ部のマネージャーだった。 名前は 前田桜。彼女も勇人と舜也と幼い頃からの付き合いである。 「は~い。」 2人は声を合わせて返事をした。 その後も校長の話しが続き ちゃんと話しを聞く人が少なくなっていた。
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