第一幕 Ⅱ,儀式

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その儀式の最中に、この儀式の主なのか、求導師が歌うのをやめ、のた打ち回る人に駆けつけて、鎖をほどいた。 「もう見てられない…!美耶子様!逃げてください!!」 鎖ををほどかれると、すぐにその人は逃げていき、求導師も逃げていった。 「裏切り者だ!追え!!」 誰某構わず言った言葉に、人々は頷き追いかけていった。 それを見ていたソル達は、唖然とその場を立ちすくんでいた。 「何があったのか、よぉわからんけど、何かアブナイことやってたみたいやな」 先に口を開いた純は、誰も居なくなった祭壇の場所まで行くものの、遠近感覚を掴めていないのか、祭壇に突っ込んでしまう。 「ぎゃあっ!?」 まさか自分が祭壇に突っ込んでしまうとは思わず、そのまま祭壇ごと純は倒れてしまった。 「何やってんだ…」 額に手を当ててため息をつき、純に手を貸して立たした。 「なんだか物騒な儀式だったな…」 改めて、もう倒れてしまっているが祭壇を見て、供えられているモノを見て呟く。 「何があるん?」 「生血に骨…だ」 何の血と骨かはわからないが、こんなものをお供え物をしていると気持ちわるいものだ。
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