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その儀式の最中に、この儀式の主なのか、求導師が歌うのをやめ、のた打ち回る人に駆けつけて、鎖をほどいた。
「もう見てられない…!美耶子様!逃げてください!!」
鎖ををほどかれると、すぐにその人は逃げていき、求導師も逃げていった。
「裏切り者だ!追え!!」
誰某構わず言った言葉に、人々は頷き追いかけていった。
それを見ていたソル達は、唖然とその場を立ちすくんでいた。
「何があったのか、よぉわからんけど、何かアブナイことやってたみたいやな」
先に口を開いた純は、誰も居なくなった祭壇の場所まで行くものの、遠近感覚を掴めていないのか、祭壇に突っ込んでしまう。
「ぎゃあっ!?」
まさか自分が祭壇に突っ込んでしまうとは思わず、そのまま祭壇ごと純は倒れてしまった。
「何やってんだ…」
額に手を当ててため息をつき、純に手を貸して立たした。
「なんだか物騒な儀式だったな…」
改めて、もう倒れてしまっているが祭壇を見て、供えられているモノを見て呟く。
「何があるん?」
「生血に骨…だ」
何の血と骨かはわからないが、こんなものをお供え物をしていると気持ちわるいものだ。
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