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窓の外を見て、警官が少しここから離れた隙にプレハブから飛び出て、静かに軽トラの横に行く。
鍵はちゃんと開いて内心ホッとしたのもつかの間。
ハッと思い出した。
ショウタはまだ高校生で、まだ原付しか免許を持っていない。
軽トラの運転の仕方など全くと言って良いほど知らなかった。
でも、もうここまで来たらやるしかない。
軽トラのエンジンをかける。
エンジン音に気付いた警官は、軽トラごとこちらに発砲をしてくる。
エンジンがかかったので、後はアクセルを踏むだけ。と思っていたのだが、アクセルを踏んでも動かない。
もうダメだ…と思うが、反面ここは諦めたらダメだと思う。
もう、がむしゃらに色々と機器をいじっていたらやっとのこと軽トラは動いた。
いきなり動いたので、勢いのまま、警官を跳ねてしまった。
ショウタは慌てて軽トラを降りると、警官に寄っていった。
「うわぁ…どうしよう。救急車?110番?」
別に行かなくても良かったのだが、やっぱり自分は人を跳ねてしまったので心配になってしまう。
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