0人が本棚に入れています
本棚に追加
「いやぁ…私の闘争心に火が付いちゃってさ…えへへ」
「えへへじゃねえよ!全然可愛くないんだよボケ!」「そんな事よりこのままだと階段から落ちちゃうよ!!!!」
朴が前方を指さしながら言った。
朴の言う通り、ほんの数メートル先に俺たちを奈落の底へ突き落とすような闇が広がっている。
廊下の端はプッツリと途切れていた。
さらにその先には大きな窓があって、地獄火炎のような夕日が見える。
総じて、目の前の景色は地獄そのものだった。
俺たちを乗せた台車の車輪は、輪入道のように炎を上げてガラガラと回転し、勢いを失う事無く俺達を乗せて地獄へと着実に進んでいる。
最初のコメントを投稿しよう!