澄んだ空より プロローグ

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 このまま時が止まったって良い。そう思えた。  だけど、俺はもっともっと彼女と仲良くなりたいと思っていた。もっと彼女と話してみたい。ていうか私服姿の彼女を見てみたい…!! 「あの…さ。もし…よければさ…」 「…はい」 「こ、こ、今度の日曜日にさ…」  声が震える…。 だがあともう少しだ、頑張れ俺…!どうにか彼女にデートの約束を取り付けるんだ! …力の入れすぎで頭に血がのぼっているのだろうか。なんだか頭が痛い。 それでもなんとか、クラクラするような眩暈の中で、目の前の景色に、そして彼女に、必死で焦点を定めて勇気を振り絞った。
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