澄んだ空より プロローグ

7/16
前へ
/16ページ
次へ
『誰か止めてぇぇえええ!!』    そう叫びながらでこちらへ向かってくるその正体とは果たして…教科書などを運ぶのに使う台車に乗った生徒が二人…。 まぁおそらく、台車に乗って遊んでる内に加速して止まらなくなり、暴走機関車の如く校内を走りまわっているのであろう。 こういう野蛮な連中とは関わらない方がいい。 俺は再び彼女との二人きりの世界へと戻る事にした、が…。 『おーい澄ー!!助けてくれぇぇえええ!』 俺の名前を叫ぶ、良く聞き慣れた声が耳に入った。 『澄ちゃん!とめてー!!』 この女の声にも、よぉーく身に覚えがある。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加