戦争計画

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日本の首都(東京) 高層ビルが建ち並び、道には多くの労働者が右往左往している。 今は夏。 太陽の強烈な光に照らされ、汗を掻きながらも足早にそれぞれの目的の場所へと歩いて行く。 そんな中ある一団が人々の目に止まった。 この暑さにも関わらず上も下もビシッとスーツを着こなし、サングラスを掛けた五人の男達。 その異様な男達の前で歩いている一人の男性がいる。 白髪の髪をオールバックに纏め、白衣を羽織り、男達を従えている。 ポケットに手を突っ込んで威風堂々と歩く姿を見て、通行人は思わず目を向けてしまうが後ろにいる男達を見て不自然な程素早く遠くへと目線を背けた。 彼が歩く道は自然と人々が道を譲りど真ん中を歩く。 歩く…といっても高級車で此処まで来たのでほんの数メートルだ。 それでも人々の目線は一瞬だけ男に集中した。 男は高層ビルの中でも最も高いビルの前に立つと口角を少しだけ吊り上げ、中へと入って行った。
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