体育祭

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※※※ 俺が精神を失いかけてから2週間が過ぎ、今日は体育祭前日である。 「はぁ…。明日でやっとチアともおさらばできる」 記憶がないときに決まったこととは言え、引き受けてしまったことにはかわりがないチアリーダー。 そのため俺は2週間、恥ずかしながらも練習し続けてきた。 そして、明日の本番をもってその地獄から解放されるのだ。 「明日は気合い入れていくぞ!」 ※※※ 体育祭当日の生徒会室。 「じゃあこれを首にかけといてください」 と、会長が男に“許可証”と書かれたプレートを手渡した。 「わかりました。でもプロのカメラマンを高校の体育祭で使うのはこれっきりにしてくださいよ?」 と、男が苦笑いを浮かべながら言う。 肩に大きめのショルダーバックをかけているこの男は、某ファッション誌の有名カメラマンらしい。 「ふふ、すみません。でも安心してください。私は今年で卒業なので、もうこんなお願いましませんから」 と、会長は笑みを浮かべながらごまかすように言う。 「それじゃあ今日は一日、わが校の生徒の写真よろしくお願いします」
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