体育祭

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※※※ 「は~、疲れた。これで地獄ともおさらばだ」 無事に応援合戦を終え、俺は解放感に包まれながら、自分のクラスの応援席に戻る。 そこでは志保と美咲が待っていてくれた。 「お疲れさまです。あ、これどうぞ」 と、志保がふわっとしたやわらかいタオルを手渡してくる。 「ありがと」 俺はそれを受け取り、額に浮かぶ汗を拭った。 あ、いい匂いがする。 「これでまたあんたのファン増えちゃったかもね」 と、茶化すように美咲が言う。 「うっせい」 男にモテたってうれしくないやい。 「ふふ、ファンが増えるのはもちろんだけど、チア姿の写真が売買されるのも間違いないと思うわよ」 いやいや、さすがにそんな物まで出回ったら俺、何しでかすか分かりませんよ? って、今の声はもしや 「え?うわ、会長まで見に来てたんですか!?」 どこからあらわれたのか、突然会長が俺たちの会話に加わってきた。 「当たり前じゃない。私の春希さんの晴舞台ですもの」 「は、春希さんは会長さんのものではないと思います!」 「そ、そうよ!そうよ!」 と、会長の冗談に志保と美咲が敏感に反応した。
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