管野ミチコ

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「いらっしゃいませ」  尚美は受付でメンバーズカードを渡し、バイトの女の子に尋ねる。 「今日はミチコ、空いてる?」 「はい、お待ち下さい」  尚美と同級生の菅野ミチコがこのネイルサロンをオープンして、もう二年になる。  尚美はいつもこの店でミチコにネイルを任せきりにしている。 「尚美、今日は早いのね? どうぞ」  奥の部屋から現れたミチコは、長い黒髪を緩くアップにし、地味なモノトーンメイクで纏めている。  これがいつもの彼女のスタイルだ。  
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