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あぁ、隣で歩いてる首なしに首ったけな眼鏡が新羅だよ。
朝からぺらぺらぺらぺら。
本当にご苦労様としか言いようがない程の溺愛っぷりだよ。聞いてるこっちが恥ずかしくなるくらい。
近い将来。全ての人間を全て平等に愛していた筈の俺が、たった一人に執着して新羅に呆れられる…なんて思ってもみなかったけどね。
「ちょっと、聞いているのかい?」
「きーてるきーてる。首なしのかに玉に初めてグリンピースが入ってたんでしょ?」
「そーなんだよっ!それでね?セルティったら…」
はぁ。
思わずため息を吐きたくなる。まぁ、吐いたところでこの男は彼女のことで頭がいっぱいだから気にしないとは思うんだけどね。
俺って世渡り上手だから。
コイツは敵に回しちゃいけないって分かってるの。
ただ、友人としてはこれ以上ないくらいに理解力もいい意味での利便性もある。…まぁ、お互いに変人だし。
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