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「ジリリリリリリ・・・」 ・・・春先の睡眠という天国から、現実という非情な世界へ引き戻す人間の敵、目覚まし時計。 俺は名残惜しくもベッドを離れ、近所迷惑ではないかというくらいけたたましい音をたてて鳴る時計を殴ってとめた。 ボーッとしている時間は無い。早く支度しないと間に合わない。 俺は寝巻きを脱ぎ捨て、壁にかかっていた服の袖に手を通した。
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