崖の途中の始まり

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彼が行ったのは、基礎魔法の属性"光"だ。小石に接触してターゲットとし、「ライト」というミヨシのイメージを乗せた言霊をきっかけに発光させた。 とにかくミヨシは走った。草木が茂り、大小の石が転がるこのでこぼこ道であの男の足が少しでも遅くなるように、より走りにくい道を選んだ。 何者か知らないが、少なくともこの辺りの人間ではない。そしてここは、ミヨシの歩き尽くしている場所だ。つまり、地の利はこちらにある。そうミヨシは判断した。視界から隠れてしまえば、 「ブレイド」 逃げ切れる。
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