1章 Prologue

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 歩いていると俺は公園に差し掛かる。  あぁ……まただ。“あいつ“との記憶が蘇ってくる。 ◇ ◇ ◇ 『もう銀河君! 砂山でお城を作るって言ったじゃん! 何で飛行機なんか作るのよ!!』 『何言ってんだよ―――ちゃん! これは飛行機じゃなくて戦闘機だよ! これこそ男のマロンなんだよ!』 『マロンじゃなくてロマンでしょ? 銀河君おバカだね』 『う、うるさい!! ちょっと間違っただけだい!』 『あははは!!』 『わ、笑うなよ……』 『いや、必死に説明してる銀河君が面白くって……』 『だ、誰だって間違えはするし!』 『あはは!!! もう分かった、分かったからこれ以上私を笑わせないでよ、お腹がよじれるッ……』 『む……なんか腑に落ちないけど再開しますか。次は城な』 『分かったわ銀河君! 今度は飛行機作んないでね』 『ちゃんとするよ、―――ちゃん』 ◇ ◇ ◇
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