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目を開くと、川口千夏(かわぐち ちなつ)は見知らぬ部屋にいた。
目の前に広がるのは、真っ白な天井。
ぼんやりとした頭を持ち上げて、周りをみれば、そこもやはり白い壁。
視線を落とせば、同じ白の床。
三十畳はあるだろうか。
かなり広い空間は、高い天井のおかげで、さらに広く見える。
白以外の物と言えば、茶色の扉と、茶色の木枠で出来た窓だけ。
窓の外は、白いテラス。
その向こうは、綺麗な緑の芝生に、青い空が続いていた。
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