2人が本棚に入れています
本棚に追加
ビービービービービービービービービー
一定のリズムと音量で耳障りなアラームが鳴り響く。
ここはどこだ?
ぼんやりと目を開けると、何人もの人間が俺を覗き込むように取り囲んでいた。
「無事、.........した.....だな。」
「は...。」
「...かし........の.......た...」
「それが....」
その中の2人が何やら話しているようだ。
しかし、ぼんやりとした意識の中では全て聞き取れず、働かない頭では言葉を予想することも叶わない。
「あ..あ......。」
無理やり声を出そうと試みると、掠れた吐息の様な発音が出るばかりだ。
左側の医者が腕になにかをすると、段々と意識が遠のいてきた。
かろうじて、最後に聞こえた一言が頭に残っている。
「君は最古であり未来だ。」
その言葉の意味をずっと考えている。
最初のコメントを投稿しよう!