始まり。

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「やばくない?すごくない?」 と言いながら キラキラした目で 私の顔を覗き込むマキ。 「え・・・ こんなちゃんとしたコンテストなのに なんで私たちなんか選んだの?」 怪しい勧誘ではないと 証拠を見せられても 私はいまいち納得できなかった。 「もおーー!! モエ、ほんとノリ悪い! いいじゃん、久しぶりに 面白いことしよーよ! 最近こういうのなかったじゃん! 新たな恋の予感かもよぉ~?」 いつにも増して楽しそうなマキ。 まあ確かに・・・ 専門に入ってからの私たちは かなり落ち着いた日々を送っていた。 まだ胡散臭さは消えないが マキがこんなに浮かれるのも なんとなく、わかる。 ーしょうがないなぁ・・・ 私は小さくため息をついた。
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