対面。

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教室に入ってきた長身の男性は 私たちをチラリ、と見ると 「わりー寝てたー。」 とミノルくんに言いながら 持っていたカバンを無造作に置いた。 「モデルさんたち もう30分も待ってるよ! ほら!挨拶!」 まるでお母さんのようなミノルくんの口調に 私とマキは思わずクスっと笑う。 長身の男性は、再び私たちを チラっと見て 「あー・・・ども、よろしくっす~。」 と、ゆるい挨拶をした。 マキと私も 「よろしくお願いします」と返す。 「え、それで終わり!? も~いつまで寝ぼけてんだよ~」 ミノルくんは呆れた様子で 持っていたカメラを置き 私たちのところへ近づいてきた。
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