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「「あーちゃん、だいじょーぶ?」」
「いってて…俺様を蹴り飛ばすなんて、あいつ何者だ?」
桐生先輩は顔を痛みに歪めながら、鈴原が走り去った方を眉をしかめて見つめる。
「……とも………力………つよ…?」
「「あんなにちっちゃいのにそーちょーキックで倒すなんて相当だねー」」
「はい、族フラグ建設ご苦労様です」
族フラグのセリフはよく分からんが、確かに鈴原はおかしいな。
桐生先輩達生徒会役員は、みんな「mistakes」というここらでトップの族の幹部だ。
桐生先輩が総長、日向先輩が副総長、あとは幹部。
え、俺?
いや無理だろ族とか。
俺喧嘩出来ないし。
痛いの嫌だし。
桐生先輩には誘われたけど、丁重にお断りさせて頂いた。
まぁそれは置いといて、トップの族の総長を油断していたとはいえ殴り飛ばすなんて…
あいつマジで何者だ?
鈴原への疑問で場が静まり返る。
「「あーちゃんはともちゃんが気に入ったの?」」
うぉい、双子けーわい!
全然関係ないだろ今!
鈴原の話はもういいのかよ。
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