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2人の男は俺達を捕らえたまま声を張り上げる。
「おいてめぇら!」
その怒鳴り声は、広い体育館中に響き渡った。
お坊ちゃんだらけなこの学園ではなかなか聞くことのない、悪意に満ちた声に全員が驚いたように振り返る。
明らかにガラの悪い男2人が俺達の喉元にナイフを突きつけているのを見て、館内は静まり返った。
「……………っきゃああぁぁぁ!」
誰かが、静寂を遮るように悲鳴を上げた。
瞬間、その悲鳴が起爆剤となったのか次々と他の悲鳴が後を追う。
「いや~~~~~ッ」
「た、た、立花会計様!?」
「ナイフ!?あの人達ナイフ持ってるよ」
「佐久間君まで…一体どうなってるの!?」
「てゆーかヤバくねこれ」
「黙れ!」
眉を剃った方が、俺の首筋に一際強くナイフを押し付け怒鳴った。
再び場がしん…と静まり返り、男は睨むように体育館全体を見回す。
「俺らが用あんのはてめぇらボンボンじゃねぇ。俺らスカルの宿敵、キャッスル元総長。聞いてんだろ、ベル」
「突然消えやがって…でもようやく見つけたぜ。この学園の生徒なんだろベルさんよぉ。あの時の借りを返しに来たぜ」
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