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食堂での会長ご乱心事件(って呼ばれてるらしい)の翌日、俺は久しぶりに朝から教室に来ていた。
仕事?
はは、何のことだか。
「おはよ~みんな今日もかわいーねぇ」
ガラガラと扉を開ければ、無駄に広い教室の中に無駄に豪華な勉強机が並べられているのが目に入る。
黄色い悲鳴が飛び交う中を、適当なことを言いながら自分の席へ向かう。
昔はどうしたらいいか分からず慌ててたけど、今ではもうすっかり慣れた。
あれだ、アイドルに騒いでるようなもんなんだよ。
生徒会は完璧集団だからな。
その中にいたらそんなことはないって分かるけどさ。
朝の騒ぎをかわして辿り着きこれまた豪華な椅子に座ろうとした時だった。
「あ、お前昨日の…」
後ろから聞き覚えのある声がした。
んー?と振り向いた先にいた人物に俺は思わず目を丸くした。
昨日と変わらずもじゃもじゃの鈴原。
走っていった後どうなったんだろう。
日向先輩は追いついたんだろうか。
少し心配な鈴原の隣には目つきの悪い銀髪の生徒が立っていた。
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