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「友樹は特別だ」
そっぽを向いての一言に空斗がにやにやする。
教室のチワワ達はその気持ち悪い笑みを見てキャーキャー騒いでるけどな。
他の人には爽やかな微笑みに見えるらしい。
違いますよ皆さん、こいつはただの変態です。
「何だよ特別って。友達だよ友達。俺と聖は寮の部屋が一緒なんだ」
あっさり受け流し鈴原は説明する。
「へぇー同室なんだぁ。ひーちゃんにぃ襲われないよーにねぇー」
「襲う?よく分かんねえけど俺喧嘩できるし大丈夫」
そういう意味じゃないんだけど。
不安になった俺は、鈴原の首に手を回し顔を近づける。
「ともちゃんはーここがホモ校だって知ってるぅ?」
「あ、あぁ」
「じゃあ男同士でえっちできるってゆーのはぁ?」
「…え」
案の定知らなかったようで鈴原は驚いたように俺を見上げてくる。
うーん、この学園でそんなに純粋なのはちょっと危険だな。
かといって教えるのも俺が恥ずかしい。
ってことでここはチャラ男らしくお部屋にお誘いしてごまかそう。
「ともちゃんは純粋でかわいーねぇ。一から教えてあげるからぁ今夜俺の部屋におい、」
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