1.竜胆と木藤

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「友樹は特別だ」 そっぽを向いての一言に空斗がにやにやする。 教室のチワワ達はその気持ち悪い笑みを見てキャーキャー騒いでるけどな。 他の人には爽やかな微笑みに見えるらしい。 違いますよ皆さん、こいつはただの変態です。 「何だよ特別って。友達だよ友達。俺と聖は寮の部屋が一緒なんだ」 あっさり受け流し鈴原は説明する。 「へぇー同室なんだぁ。ひーちゃんにぃ襲われないよーにねぇー」 「襲う?よく分かんねえけど俺喧嘩できるし大丈夫」 そういう意味じゃないんだけど。 不安になった俺は、鈴原の首に手を回し顔を近づける。 「ともちゃんはーここがホモ校だって知ってるぅ?」 「あ、あぁ」 「じゃあ男同士でえっちできるってゆーのはぁ?」 「…え」 案の定知らなかったようで鈴原は驚いたように俺を見上げてくる。 うーん、この学園でそんなに純粋なのはちょっと危険だな。 かといって教えるのも俺が恥ずかしい。 ってことでここはチャラ男らしくお部屋にお誘いしてごまかそう。 「ともちゃんは純粋でかわいーねぇ。一から教えてあげるからぁ今夜俺の部屋におい、」
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