プロローグ

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昔のこと 思い出すだけで泣きたくなる お母さんがいない お父さんもいない お兄ちゃんたちは遊びたい放題 小学生の私は独りだった 寂しかった 甘えたい構ってほしいわがまま言いたい 全部我慢してた 大人にならなきゃいけなかった 毎日泣いてた 辛かった でも、きっとほんとは家族みんなが辛かった 幼い私にはそれに気付くまでの力がなかったんだね たくさんの「ごめんなさい」と、伝えきれないほどの「ありがとう」を届けたい いまここに記憶を蘇らそう いまという現実から逃げないために これからを生きるために
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